以前コンパクトフィルムカメラOLYMPUS TRIP35を買ったのだが、コンパクトとは言っても現在のミラーレス一眼よりも一回り大きく意外と重量もある。そこで遠出の時にも負担にならないような、更にコンパクトなフィルムカメラをラクマで購入した。それが、
OLYMPUD XA2(フラッシュ付き)
1979年発売の製品で、プラスチック製のボディに昭和後期の最先端さが感じられる。OLYMPUS TRIP35ほど出回っていないようで、値段はそこそこ高かった。出品者によると「整備済み」とのことだったが、
フィルム室を見たらこの有様…出品者の「整備」の中に「モルトの貼り替え」は含まれていなかったらしい。目立った傷もない美品だったが、この1点は残念だった。
隣市のとあるカメラ屋にモルト貼り替えの見積り依頼をしたところ、モルト貼り替えができる保証はできない、さらに修理対象外の露出精度不良も見つかったと返答が来た。カメラは送り返してもらい、修理はネットで見つけたフィルムカメラ修理専門店に頼んだ。かかった修理代は購入金額とほぼ同じ。随分と高く付いてしまった。中古品を買うことにはこういうリスクも含まれているのだ。どこまで「整備」されているのかをよく確認するべきだった。
モルト張り替えによってフィルム室は綺麗になった。
XA2にはTRIP35のような裏蓋開閉鍵はなく、フィルム巻き戻しクランクを少し上に引っ張ると裏蓋が開く使仕様になっている。
カプセル状の蓋をスライドさせるとレンズが出てくる。ピントは、(向かって)レンズ左横の3つのマークから距離を選んで合わせる。
カメラ用にネックストラップも購入した。
古い着物をリメイクしたストラップで、黒地に赤の蕪柄の対比が気に入った。神戸市灘区のお店で、阪神大震災を経験した上に今度はコロナ禍である。さぞかし大変であろうにこのような気遣いは大変ありがたいと思った。
このように撮影準備は十分に整ったのだが、肝心の遠出ができず撮影の機会もないので今のところ置物状態になっている。